簡単にキャリアコンサルタントを取得するまで(筆者の場合)の流れをまとめてみます。
2021年夏 キャリアコンサルタントの情報収集をする
受験資格をまずは確認しました。要件にある、キャリアコンサルティングに係る実務経験は持ち合わせていなかったため、講習を受ける必要があることがわかりました。
講習を受ける際に教育訓練給付金制度を受けられることを調べていたので、どこの講座を受けるかは教育訓練給付金制度を併用し、かつ自宅から通学可能な講習を探すことにしました。
キャリアコンサルタントは専門実践教育訓練に該当し、対象者であれば受講費用の50%が支給され、さらに資格を取得(1発合格)しキャリアコンサルタントの登録を済ませるとさらに20%が追加で支給されます。
2021年秋 受講先を選定、説明会に参加する
厚生労働省が専門実践教育訓練の指定講座を定期的に公表しているのを見つけ、私はその公表されている中から講座費用、講座開催場所、カリキュラムなどを総合的に比較し、受講先の候補を決めました。
オンラインでの説明会に参加し、最終的には日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座でお世話になることにしました。決め手は合格実績と説明会の雰囲気だったと思います。(今となってはあまり覚えていませんが・・)
講座によって期間は異なるかもしれませんが、私は働きながらだったため、土日で開催される講座に通うことにしました。全12回の講座で期間としては約半年在籍する形でした。かなり時間とお金がかかる資格だ、ということは最初に覚悟しておくといいと思います。
2021年冬 養成講座受講開始
毎週週末に講座に通いました。1回8時間なのでほぼ1日を要します。平日は仕事をし休日のどちらかは養成講座に通う、という毎日だったので正直休めている感覚は当時なかった気もします。色々な立場や境遇の方たちと約半年学びました。講座の後半はロールプレイをひたすらやるので、それが一番大変でした。仕事上あまりたくさんの人と話をしていなかったので、毎回緊張しながら講座を受けていました。特に”本当の意味での傾聴”がいかに難しいかを日々突きつけられていました。
また、講座の中でも”自分のキャリア”に対して対峙し続ける期間になり、資格取得するため、だけでなく自分を見つめ直す期間にもなりました。
2022年春 養成講座修了
無事に養成講座を修了します。その頃には養成講座で一緒に学んだ仲間もたくさん増え、お互い20回試験に向けて同じ目標を持つ同士になりました。社会人になってから職場以外で新しく世代を超えて知り合いができるのは本当に貴重な機会でした。
私にとっては社会人としての先輩が多く在籍されていたので、たくさん頼らせていただきました。今思うと、この一緒に試験に向けて高め合う仲間ができるのが養成講座の一番のメリットかな、と思っています。
試験に向けては、①学科試験の勉強、②論述対策、③実技試験の練習をする必要があります。①(②)に関しては一人でやろうと思うとできるのですが、③に関してはロールプレイになるため、この練習相手を確保するのが一番大変で重要だと思います。そこの人脈を作るためにも、養成講座に通う価値はあると思います。
私の場合は養成講座での繋がりでやっている勉強会で試験本番まで毎週のようにロープレをしていました。正直養成講座修了しただけだと、実際の試験合格レベルまでには程遠いと今なら思います。いかに卒業後も継続して試験の評価観点に合わせてロープレをできているかが、カギになると私は考えております。
2022年夏 20回試験受験&一発合格
国家試験自体はIPA試験で何度も受けているので始めてではないものの、今までで一番緊張しました。特に実技試験は実際に試験管の前で15分間のロールプレイをするもの、且つお題(相談内容)は当日試験がスタートした中で聞くことになるので、準備ができない分いかに様々なパターンで練習できていたかが、大事になってきます。
結果は学科、実技ともに一発合格となりました。教育訓練給付金も無事7割戻ってきました!(ありがたい!)
だいたいキャリアコンサルタントを取得しよう、と決めてから実際に取得するまでに約1年かかりました。時間とお金がかなりかかる資格にはなりますが、振り返ると有意義な時間だったと思っています。